注文住宅を建てる時の流れvol.2
全3回にわたりお送りする【注文住宅を建てる時の流れ】。
vol.1では、所要期間の目安と検討開始から工事請負契約までの「契約前」の流れについて解説しました。
vol.2の今回は住宅ローンの審査から、完成・引き渡しまでの流れを解説します。
注文住宅を建てるまでの流れ
では早速、工事請負契約後から建物引き渡しまでの流れを見ていきましょう。
【契約後~プラン決定】所要期間:約3~4ヵ月
・その6.住宅ローンの本審査・契約
ハウスメーカーとの工事請負契約が完了したら、住宅ローンの本審査・契約をします。
住宅ローンの本審査には、土地や建物の詳細の他に建築確認済証の提出が必要です。
事前に仮作成してある建物プランをもとに、建築基準法や条例に違反していないかの審査を、役所や民間の建築確認検査機関に依頼します。
無事に建築確認の許可が下りたら、住宅ローンの本審査へと進むことができます。
本審査に通過したのち、金融機関と住宅ローン契約→着工という流れになります。
尚、建築確認申請後に法令等に係る変更点(窓の位置や大きさ等)があった場合は再申請が必要となります。
追加で費用がかかる上に工期が長引いてしまうので、どこまでが変更可能・不可なのか、事前にハウスメーカーに確認しておくと良いでしょう。
・その7. 土地の購入・地盤調査
金融機関と住宅ローンの契約を締結したら、土地の決済を済ませて引き渡し・所有権移転登記の手続きに入ります。
以下は、土地探しから引き渡しまでの流れです。
Point〈土地探し~引き渡し・所有権移転登記までの流れ〉
①土地探し
注文住宅の購入を検討しはじめた早い段階で土地探しをスタートさせます。
②買付証明書の提出
不動産情報サイトや不動産会社、ハウスメーカーからの紹介などで、購入したい土地が見つかったら、売主または仲介業者に買付証明書を提出します。
③土地の売買契約を結ぶ
住宅ローンの仮審査に通ったら、土地の売買契約を結びます。
④住宅ローンの本審査申し込み
土地の売買契約を締結したのち、住宅ローンの本審査に申し込みます。
⑤金銭消費貸借契約を結ぶ
住宅ローンの本審査に通ったら、金融機関と金銭消費貸借契約を締結します。
⑥土地の購入・地盤調査
住宅ローンの「つなぎ融資」を利用して土地の購入(決済)をします。その時点で、ハウスメーカーに地盤調査を依頼しておくと安心。調査の結果、万が一地盤が弱いことが判明した場合には、追加で地盤改良工事が必要となるケースがあります。
⑦土地の引き渡し・所有権移転登記
売主が土地の購入代金の入金を確認したのち、土地の引き渡しと所有権移転登記の手続きが行われます。一般的にこの二つは同時に実行されることがほとんどです。
【着工~引き渡し】所要期間:約4~6ヵ月
・その8.建築プラン打合せ~決定
工事請負契約・土地の購入が完了したら、ハウスメーカーと詳細な建築プランの打合せが始まります。
この打ち合わせは、どんな家を建てたいか頭の中でイメージしていたものを、具体的に建築プランに反映させていく大切な作業。
施主にとっては、楽しくもあり大変でもある時間です。
理想の住まいづくりを叶えるためにも、以下のような点に着目して、納得いくまで話し合いを重ねていきましょう。
・詳細な間取り
・住宅設備(キッチン、トイレ、浴室、建材、建具、照明、内装、外観デザイン)
・地鎮祭や着工日等のスケジュール調整
・資金計画の確認
【着工~竣工・引き渡し】所要期間:約4~6ヵ月
・その9.土地引き渡し・着工
土地の引き渡し・建築プランの確定をもって、いよいよ着工です。
工事中は、騒音や重機の搬入等で近隣住宅に迷惑をかけることになります。
入居以降に良好な付き合いを続けていくためにも、事前にご近所への挨拶回りを済ませておくと安心です。
住んでいる場所から遠いなどの理由でどうしても足を運べない場合は、ハウスメーカーや現場監督に代わりに挨拶をお願することもできます。
また、工事の安全を祈願する地鎮祭や骨組み完成後の上棟式を実施するかどうかは、施主の希望次第。
基本的に、地鎮祭はその土地の守り神である「氏神様」を招いて行われますが、ハウスメーカーによっては神社を紹介してくれるところもあるので、建築プラン打合せ時に相談してみましょう。
着工以降は、自宅から現場が近い場合は定期的に状況確認に行くのがおすすめ。
工事の進捗はもちろん、発注したものが正しく設置されているか、気になる点はないか等、自分の目で確認することで、トラブルの発生を未然に防ぐことができます。
建物の完成後には修正できない箇所も多いので、現場監督や大工さんとのコミュニケーションもかねて、可能な限り現場に足を運ぶようにしましょう。
・その10.建物の完成→引き渡し
建物が竣工したら、第三者機関による完了検査が実施されます。
建築確認申請とおりに建物が完成しているか、建築基準法を基に確認が行われ、問題がなければ検査済証が発行されます。
建物の引き渡し前には、施主・ハウスメーカー担当者・工事責任者の立会いのもと最終チェックが行われます。
図面通りに建物が完成しているかはもちろん、電気や水道などの設備に不具合がないか、ドアなど建具の動作はスムーズか等、隅々までしっかりと確認をしましょう。
建物の引き渡し以降に修正をお願いする場合、追加で費用が発生する場合があります。
また、各設備の使い方についても説明を受けることができます。
チェックの結果、万が一不具合等が見つかった場合は、修正完了後に正式な引き渡しとなります。
引き渡し日に金融機関による住宅ローンが実行され、残代金の支払いと建物の登記がなされ、晴れて入居となります。
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以上、ここまでが注文住宅を建てる時の検討開始から建物の竣工・引き渡しまでの一連の流れです。
一見、やることが多く難しく感じてしまうかもしれませんが、ハウスメーカーとの正式な契約以降は担当者が色々と教えてくれるので、それに従って進めていけば特に問題はありません。
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【注文住宅を建てる時の流れvol.2】の今回は、住宅ローンの審査から建物の完成・引き渡しまでの流れを解説しました。
2回をとおして、注文住宅を建てる時の大まかな流れはお分かりいただけたかと思いますが、次回vol.3では、気になる注文住宅の予算について、もう少し掘り下げてお話していきます。
実際に金融機関に相談する前段階で事前に調べておくことで、よりスムーズに住宅ローンの審査を進めていくことができます。
ぜひ、最後までご覧ください。