注文住宅における収納計画の重要性Vol.2

注文住宅における収納計画の重要性Vol.2

全2回にわたりお送りする【注文住宅における収納計画の重要性】。

vol.2の今回は各部屋における収納計画のポイントを、見せる収納・見せない収納を活用して、生活感のない快適な暮らしを叶えるという視点でご紹介します。

〈注文住宅における収納計画の重要性Vol.1はこちら〉

◾〈見せるor見せない〉収納の在り方

注文住宅において収納計画を立てる際には「見せる収納」と「見せない収納」を上手に配置することが大切。

以下に、各部屋の収納の設置方法を〈見せる・見せない〉の視点から解説していきます。

アクシアの玄関

1.玄関

家族やお客様を最初に迎える玄関は、その家の第一印象を決める言わば”家の顔”。

しかし、大量の靴や荷物で雑多になりやすい場所でもあるため、美しく快適な住まいづくりのためには綿密な収納計画が大切です。

シューズクローク〈見せない収納〉

玄関の収納に一番おすすめなのが、近年人気が高まっている「シューズクローク」。

シューズクロークとは靴だけでなくコートや自転車、スーツケース、ベビーカーなどの大きい荷物もまとめてしまうことができる玄関に隣接された収納スペースのこと。

モノが多くなりやすい玄関をすっきりと見せられるのはもちろん、スポーツ・アウトドア用品などの汚れものを室内に持ち込むことなくそのまま収納できたり、外出時に頻繁に使うコートや帽子、バッグ類を置いたりすることもできるので、お出かけの準備の際にも活躍します。

シューズクロークには「ウォークイン」と「ウォークスルー」の2種類があり、さらに扉の有無により「オープンタイプ」と「クローズタイプ」に分かれます。

ウォークインタイプは、出入り口を1ヶ所設けた小部屋のようなスペース。

扉を設置すれば内部が見えないので、より玄関まわりをすっきりと見せることができます。

一方、ウォークスルータイプは出入り口が2ヶ所設置されており、玄関から室内まで通り抜けできるように設計されています。

コートや靴を脱いでウォークスルー内に収納、そしてそのまま室内に上がることができるため、帰宅後の生活動線が非常にスムーズ。

お客様用・家族用で玄関を分けることで、いつでもきれいに整理整頓された状態でゲストを迎え入れることができます。

扉の有無に関しては、費用面や使い勝手などを考えて計画を立てるとよいでしょう。

リビング

2.リビング

家族が一番長く過ごすリビングは常にモノが溢れ、最も生活感が出やすい場所。

それと同時に、お客様をおもてなしする大切な空間であることから、きちんと収納を設けなければ「来客時に毎回片付けが大変…」といった事態になりかねません。

壁面収納〈見せる・見せない収納〉

せっかく人が集まる場所なら家族みんなが楽しめるよう、思い切って壁面収納を造作するのはいかがでしょうか。

テレビボードなどと組み合わせて、テレビを取り囲むように棚や引き出しを設置すれば、棚にはインテリア雑貨や家族写真を飾り(見せる収納)、子どものおもちゃやゲーム機、書類や文具などの散らかりやすいものは引き出し(見せない収納)にしまうことが可能。

壁面収納は賃貸物件や建売住宅では実現することが難しく、注文住宅ならではの魅力でもあります。

concept-house_キッチン

3.キッチン

対面キッチンを採用する場合は、どうしてもリビングやダイニングからキッチンの中が丸見えになってしまいますよね。

整理整頓された美しいキッチンを目指すなら、機能性だけでなくインテリア性を備えた収納計画が大切です。

カップボード〈見せる収納〉

リビングやダイニングから一番見える場所がキッチンの背面。

最近はロータイプのカップボードを設置して、おしゃれな家電を飾るように並べている家も多いですよね。

近年の見せる収納ブームに合わせておしゃれでスタイリッシュなキッチン家電も増えているので、せっかくならそういったものを取り入れてみるのもおすすめです。

事前に置きたいものが決まっていれば、そのサイズに合わせてカップボードの長さや幅を決めることもできるので、より有効な計画を立てることができます。

さらに飾り棚を取り付ければ、食器やキッチン雑貨をおしゃれに飾ることも可能。

見せる収納を上手に活用して、カフェのようなこだわりの空間を楽しむことができます。

吊り戸棚・パントリー〈見せない収納〉

最近は吊り戸棚を設置しない家も増えていますが、やはり生活感が出やすいキッチンには設置した方が良いケースも。

吊り戸棚や扉付きのパントリーがあれば、食料品や日用品をストックするのに便利です。

カップボードだけではどうしても収納力が落ちてしまうので、見せる部分と見せない部分を組み合わせて、機能性・インテリア性のどちらも叶えられると良いでしょう。

concept-house_パウダールーム

4.サニタリールーム(洗面所)

あまり人に見られたくない場所ではあるものの、手洗いなどでゲストが使うこともあるサニタリールーム(洗面所)。

きれいに片付いた印象を演出するためには、できるだけ多く収納スペースを設けるのがポイントです。

最近では、脱衣室と空間を分け、独立した洗面スペースが人気です。

引き出し収納・造作棚〈見せる・見せない収納〉

化粧品やヘアケア用品、歯ブラシなどの衛生用品といった小物が多い洗面まわりには、引き出し収納が便利。

ドライヤーやヘアブラシなどの少し大きめのものも隠すことができるので、洗面空間が自然と片付きます。

また、タオル類の収納には入浴後にも取り出しやすいようオープンな造作棚がおすすめ。

さらに同じ場所で洗濯乾燥する場合は、ルームウェアや下着など入浴後に着る衣類を置しまえる深めの引き出しや扉付きの棚があると家事動線がスムーズです。

あえて引き出しを作らずに洗面下のスペースを棚にして、ラタンボックスなどを並べて小物やタオルを収納するのもおしゃれですよね。

ミラーキャビネット〈見えない収納〉

引き出しを設けない場合におすすめなのが、鏡を収納棚として使うことができるミラーキャビネット。

どうしてもボックスの中は乱雑になりやすく細かいものを収納するのにはあまり適していません。

ミラーキャビネットがあればきちんと整頓しつつ、生活感を感じさせない洗面空間を作り出すことができます。

concept-house_トイレ

5.WC

トイレはあまり広くないスペースだからこそ、収納を有効活用して少しでも広い空間を確保することが大切。

ニッチ〈見せる収納〉

トイレの収納に人気なのがニッチと呼ばれる壁面のくぼみを利用した収納スペース。

たとえばトイレットペーパーのサイズに合わせて壁面の一部にニッチを作れば、棚を設置する広さがなくても収納に困りません。

空いたスペースに絵を飾ったりディフューザーを置いたり、ちょっとしたインテリアも楽しむことができますよね。

また、手洗い台と収納が一体化しているものなら掃除用具を隠して置くこともできるため、生活感の点ではベストなのではないでしょうか。

注文住宅における収納計画は、いかに理想の暮らしをイメージできるかがポイント。

どこに何を置くのか、どんな風に使いたいのか。

事前に家族とよく話し合ったうえで、それを実現するためのプランニングが大切です。

concept-house_外観

デザイン住宅を多数プロデュースしているAXIAなら、さまざまな建築例をもとに理想の住まいづくりを叶えるための最適な収納計画をご提案。
美しく、そして機能性に優れた理想の住まいを手に入れませんか。

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