中庭のある家で叶える理想の住まいづくりvol.2

中庭のある家で叶える理想の住まいづくりvol.2

全2回にわたりお送りする【中庭のある家で叶える理想の住まいづくり】。

vol.2の今回は「中庭の最大の魅力」と「理想の住まいづくりを叶える方法」についてご紹介します。

〈中庭のある家で叶える理想の住まいづくりvol.1はこちら〉

仲美和の見える部屋

◇中庭のある家の魅力とは

四季の移ろいを感じる贅沢な日常が手に入る

一般的な中庭の魅力は、他者からの視線を遮断する意味での“プライベート感”について語られることが大半のように思います。

しかし、わたしが考える中庭の一番の魅力はそこに広がる情景、つまり「窓」そのものがもたらすプライベート感です。

当然ながら中庭は完全なプライベート空間のため、住む人の好みやイメージによっていかようにも飾ることが可能。

シンボルツリーや照明、インテリアにいたるまで「窓」という一つのフレームの中に、さまざまな絵を映し出すことができます。

さらには、窓を開けたときに吹き抜ける風のにおいやそこで育つ木々の移ろいから、四季を感じることもできるでしょう。

大きな窓を配した中庭の景色を眺める時間は、そこに暮らす人にのみ与えられた特権。

当たり前にある「家」という日常が、ワンランク上の特別なものになる。

中庭があれば、そんな時間を体験することができます。

他人の目が届かないからこそできる非日常体験

もちろん、美観を楽しむだけでなく中庭ならではの「そこで過ごす時間」もまた魅力の一つ。

ある人は、自然光が降り注ぐ青空のもと、大好きな植物を育ててガーデニングを楽しむ。

またある人はお気に入りのテーブルと椅子を並べて、まるで毎日がグランピングのようなワクワクとした食事時間を過ごす。

ハンモックに揺られて優雅な読書タイム、好きな音楽を流しながら友人たちとホームパーティー、心地よい風が吹き入れる清々しい朝にヨガで心身を整える…

いずれも周りの視線があるとなかなかできない体験ですよね。

このように、実用的な面でのプライベート感と情緒的な意味合いにおいてのプラベート感。

どちらもあわせ持っている住まいの形が「中庭」をつくることで実現できるのです。

◇デメリットに見る“理想の住まいづくりを叶える方法”

そんな魅力の詰まった中庭のある暮らしにも「後悔」「失敗」という言葉が聞かれることもあります。

実際に目にするデメリットや後悔ポイント、そして簡単な対策をご紹介しましょう。

建築費用が高い

最も多くの人が掲げるデメリットとして「コスト面」の問題があります。

中庭を作るということは、単純に外壁の面積や窓が増えることになるため、必然的にその分の建築費用も高くなります。

さらに照明器具や排水設備を設置する場合は、その分の費用もプラスされることを考えなければなりません。

しかしそれらは、事前に施工業者との打ち合わせで細かく擦り合わせることで、予算と実際にかかる費用の乖離を小さくする対策を練ることができるでしょう。

最もコストがかかるのがロの字型の中庭タイプなので、予算に合わせてコの字型→L字型と比較検討するのもおすすめです。

居住スペースが狭くなる

中庭をつくるためには、ある程度の敷地面積を必要とすることから、部屋のスペースが狭くなることも視野に入れて間取りを考える必要があります。

あくまで居住スペースあっての中庭ということを忘れずに、どのくらいの面積を中庭に充てるのか、慎重に計画することが大切です。

しかし、中庭がある家は窓が多く圧迫感が少ないため、実際の面積よりも広く感じるといった利点もあります。

また、狭い敷地を有効活用するために、生活動線に配慮した間取りプランを提案してもらうことも、暮らしてから後悔しないためのポイントの一つです。

メンテナンスの負担が増える

中庭を設置しない家とくらべて間取りが複雑になる分、メンテナンスの負担が増えることもデメリットとして挙げられます。

たとえば、外壁の塗り替えは10~15年に一度必要とされていますが、一般的な家と比較して中庭に面した外壁分、メンテナンスにかかる費用も増えます。

また、ウッドデッキを敷く場合には、経年劣化による張替えが必要となることもありますが、天然木より劣化の進行が遅い人工木のウッドデッキを採用するなど、あらかじめ対策を講じることもできるでしょう。

その他にも、落ち葉や土が排水設備に溜まらないよう定期的に清掃をしたり、窓や壁の洗浄といったメンテナンスも発生します。

断熱性能への影響

中庭に大きな窓が多く設置されている場合、外気の影響を受けやすく断熱性能が落ちることも考えられます。

窓をペアガラス(トリプルガラス)にしたり、全館空調を取り入れるなど、プロの意見を聞きながら計画を進めてくと失敗しません。

施工の難易度が高い

中庭を作る際は、上記のようなさまざまな点に配慮して建築計画を立てなければなりません。

そのため、一般的な家にくらべて「施工の難易度が高い」というのも大きなデメリットのひとつといえるでしょう。

たとえば、メリットに挙げられる「採光」に関しても、窓の配置やサイズを適切にしなければ、思ったように光が取り込めず、住んでみたら想像していたよりも日当たりが悪かったといった事態も起こりかねません。

そのため、建築前の採光計画の段階から慎重に考えていく必要があります。

また、そもそもの「中庭の配置」をどうするかも重要なポイント。

LDKやトイレ、その他の居室との位置関係によっては、ぐるりと迂回しながら部屋と部屋の行き来をしなければならず、生活動線が長くなってしまうことも考えられます。

キッチンからリビング・ダイニングまでの距離や、寝室とトイレが近い場所にあるかなど生活するうえで使いやすい間取りを考えることが大切です。

その他にも収納や出入口の有無といった、その道に精通していなければ気付かない注意点がたくさんあります。

◇信頼できるパートナーを見つけることが成功のカギ

このように、理想の住まいづくりを叶えるためには良い面ばかりでなく、悪い面にもフォーカスすることが大切。

事前に知っているのと知らないのとでは、その後の生活が大きく異なるので、デメリットを把握した上で建築計画を進めていくと良いでしょう。

AXIAでは、中庭のある家を多く設計・施工しているので、さまざまな建築例をもとに理想の住まいづくりを叶えるための最適なプランを提案。

空間美だけでなく機能美もそなえた”中庭のある暮らし”を叶えることができます。

◇中庭のある家で過ごす上質な時間をあなたに

全2回にわたってお送りしてきた「中庭のある家で叶える理想の住まいづくり」。

中庭には、デメリット以上に多くの魅力が詰まっていることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

「中庭のある家」という贅を尽くした洗練空間で過ごす安らぎのひととき。

ぜひ理想の住まいづくりとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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